小児糖尿病Diabetes

血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が高い状態が続く病気です

血糖とは血液に含まれる糖(ブドウ糖)のことです。この量を測る検査で血糖値が高いと、高血糖と判定されます。高血糖の結果、からだで利用できなくなった糖が尿の中に排泄されます。糖尿病とは「尿の中に糖が出る病気」ではなく、「継続した高血糖状態」のことなのです。 高血糖状態が続いた結果、一般的な症状として、トイレの回数が多くなる、水分をたくさんとるようになる、だるく疲れやすくなる、体重が減るなどの症状が出現します。学校検尿の尿糖陽性で偶然に発見される場合もあります。 糖尿病は血糖コントロールがよければ通常、合併症なく生涯を終えることができます。しかし、コントロールが悪い場合は、20歳をすぎたころから慢性合併症(網膜症、腎症、神経障害)を認めるようになります。この慢性合併症を予防し、進行を遅らせることが糖尿病の治療目標です。

小児糖尿病の種類と症状

一般的な症状として、トイレの回数が多くなる、水分をたくさんとるようになる、だるく疲れやすくなる、体重が減るなどがあります。学校検尿の尿糖陽性で発見される場合もあります。

1型糖尿病 原因ははっきりとしていませんが、何らかの感染症などをきっかけに発症することがあります。膵臓からのインスリン分泌が不足~欠乏することによって発症します。治療はインスリンが必要となります。
2型糖尿病 小児の2型糖尿病の80%は肥満であり、2型糖尿病の発症には肥満が関与していることは明らかです。生活習慣・食習慣の劣悪化により小児の2型糖尿病の発症率が増えています。治療は、まず十分な食事・運動療法を行いますが、血糖コントロールの改善がない場合は薬物療法が必要となります。 肥満の程度が強い場合などは、一度ご相談いただければと思います。